




・次回講座のご案内 ・長野式研究会 尚古堂便り ├ vol.71〜120 ├ vol.121〜
├ vol.70 ├ vol.69 ├ vol.68 ├ vol.67 ├ vol.66 ├ vol.65 ├ vol.64 ├ vol.63 ├ vol.62 ├ vol.61 ├ vol.60 ├ vol.59 ├ vol.58 ├ vol.57 ├ vol.56 ├ vol.55 ├ vol.54 ├ vol.53 ├ vol.52 ├ vol.51 ├ vol.50 ├ vol.49 ├ vol.48 ├ vol.47 ├ vol.46 ├ vol.45 ├ vol.44 ├ vol.43 ├ vol.42 ├ vol.41 ├ vol.40 ├ vol.39 ├ vol.38 ├ vol.37 ├ vol.36 ├ vol.35 ├ vol.34 ├ vol.33 ├ vol.32 ├ vol.31 ├ vol.30 ├ vol.29 ├ vol.28 ├ vol.27 ├ vol.26 ├ vol.25 ├ vol.24 ├ vol.23 ├ vol.22 ├ vol.21 ├ vol.20 ├ vol.19 ├ vol.18 ├ vol.17 ├ vol.16 ├ vol.15 ├ vol.14 ├ vol.13 ├ vol.12 ├ vol.11 ├ vol.10 ├ vol.9 ├ vol.8 ├ vol.7 ├ vol.6 ├ vol.5 ├ vol.4 ├ vol.3 ├ vol.2 └ vol.1 ・ニュース&アラカルテ ・講座案内 ・講座情報 ・特別講座 ・お取り扱い品

 |
 
●長野式研究会・尚古堂便り |
Vol.5 |
|
10月29日(月)午後1時より、来年2月17日(日)に開講される‘K子母さんの「産科講座」’が始まりました。午後4時頃には、定員に達し、キャンセル待ちとなりました。如何に、この分野に皆さんが興味を持っているかを、痛感いたしました。
「産科講座」のように、皆さんからのご要望をいち早く汲み取り、新しい講座や試みを、どんどん提供していければと思います。そして、故長野潔先生の夢でありました「鍼灸の地位向上」に、少しでも貢献できるために努力したいと思います。
「産科講座」の受け付け最中に、ちょうど、参加申込みのメールに、‘K子母さん’に実際に治療を受けている方から、以下の原稿が書き添えられてきました。 グッドタイミングですので、‘K子母さんの「産科講座」’の前に、皆さんにご披露したいと思います。 (この原稿を書かれた方は、残念ながら、キャンセル待ちとなりました…。 でも、もし参加できなくても、‘K子母さん’から、実地指導が受けられそうです)
現在妻は二人目を妊娠中で妊娠9ヶ月になり、12月に出産予定です。 妻は、妊娠7ヶ月(26週)の時に、痛みはありませんがお腹が張り、子宮頚管が短くなってしまいました。 (26週だと4cmぐらいあるはずが、2.7cmしかありませんでした) 病院では、子宮頚管が2.5cmを切ると即入院なので、2.7cmということもあり 入院を勧められました。 しかし、入院してしまうと点滴になり、鍼灸治療も出来なくなってしまうので、病院の先生とも相談し、週1回の通院と絶対安静という約束で、自宅にて治療することになりました。 ‘K子母さん’のアドバイスをもとに、自宅にて毎日治療をしました。 ‘K子母さん’には、治療のアドバイスと食事や服装等々のアドバイスを頂きました。 1ヶ月半の間(妊娠8ヶ月の32週まで)1日3回のお灸と、体調に合わせて鍼治療を行ったところ、お腹の張りもおさまり、子宮頚管も伸びてきました。 産婦人科の先生は、「お腹の張りがおさまれば、子宮頚管が伸びることもあるが、薬・点滴も使わずには厳しいかもしれない」とおしゃっていました。 薬・点滴も使わずにお腹の張りもおさまり、子宮頚管も伸びたので、医師は、とても驚かれていました。 以下に、‘K子母さん’に指導して頂いた治療内容を、簡単に書きました。 (※印の部分=村上が、補足しました)
◇下垂していると、子宮頚管も短くなってしまうと言われ、アドバイスをもとに「下垂処置」の経穴に円皮鍼を保定しました。 ◇「この状態の時は「三陰交」は使わない方が良い」と言われたので使いませんでした。 ◇‘K子母さん’の臨床経験で、「ダン中」と「漏谷」の皮膚が上下に動くところにマグネットを添付すると、お腹の張りがとれてくると言われ、マグネットも使用しました。 ◇腹部に張りがなかった時は、「志室」と「膏肓」には、それほど圧痛が無かったのですが、体調が悪くなった時には、そこに、驚く程の強圧痛が診られました。 しかし、毎日施灸をしていると、圧痛も改善してきて、圧痛が消失してくるとお腹の張りも治まり、妻の体調も良さそうでした。 ※‘膏’は、妊娠1ヶ月、‘肓’は、分娩時に関係があると、岐子先生が言われました。 このことから、「膏肓」を妊娠1ヶ月〜分娩まで使用したら、効果があるのでは…と‘K子母さん’は考えたようです。 「キー子スタイル」…凄いですね。それをもっと広く考える‘K子母さん’。 広く捉えるのは、岐子先生の得意技。 ‘K子母さん’も ‘キーコ・スピリット’を受け継いでいますね! ※「膏肓」については、『医道の日本』誌2002年8月号〜2003年5月号の「膏肓考」をご参照下さい。
●「気戸」の圧痛が消失してきた時には、子宮頸官も伸びていました。 ※「気戸」は、岐子先生が下垂処置に使用される、最もポピュラーな経穴です。
●「志室」の強圧痛は、‘K子母さん’のアドバイス通り、「魚際」で一番圧痛が取れました。 ※岐子先生が、セミナーで披露された治療法です。 深谷流では、「魚際」がインポテンツの経穴として使用されます。 岐子先生は、インポテンツも「志室」の圧痛や硬結も、両方とも「腎虚」の表れたものと考え、「魚際」でインポテンツが改善するのなら、「志室」の圧痛や硬結も改善すると考えました。 臨床に使用してみると、非常に効果があることが実証されました。 広く捉えるのは、岐子先生の得意技! また、出てきました。 「志室」付近に圧痛のある患者さんは、大変多いです。 皆さんも、使用して効果を試してみてください。
○妊娠後期になってくると、子宮が大きくなりって胃を圧迫し、胃がもたれたり、少ししか食べられなくなったり、という症状がでる人がいます。 病院では、「よくあること」と言われて、何もしてもらえずに終わってしまうことが多いようです。妻も、妊娠後期になり、胃がもたれるというので、「心兪」に鍼灸をすると、治療後にゲップが出て、胃がすっきりしたと言っていました。 ※これも、松本先生のセミナーで披露された‘心の系(つりお)’に関係しての治療です。 「心兪」が、逆流性食道炎のような消化器疾患に使用されます。
○他に、扁桃処置、臀部付近・仙骨付近の圧痛に施灸…などを加えました。 ※脊柱起立筋が緊張すると、安産が難しいそうです。 「長野式治療法」では、脊柱起立筋を緩めるには、‘脊柱起立筋緊張緩和処置’があります。この処置を、もっと広い範囲で使用し、腰を温めると良いそうです。ですから、妊婦さんには、臀部付近・仙骨付近の圧痛に施灸が、とても良いようです。
産婦人科の先生によると、最近では切迫早産で妊娠7ヶ月〜8ヶ月位から入院する人が多いとおしゃっていました。そんな中、‘K子母さん’のアドバイスのおかげで、入院せず、薬も使わずに乗り切れたことにとても感謝しております。 出産まであと少しですが、油断せず第1子同様に、二人目もこのまま安産になるように、ケアしていきたいと思っています。出産には立ち会う予定でいますので、また、陣痛から出産までの治療のご報告ができたらと思っております。
※‘K子母さん’のアドバイスを読んでいると、「キー子スタイル」を自らの治療に合うように再構築して、素晴らしい効果を挙げていることがお分かりかと思います。 また、「屈伸」もこんな風に使用されるとは、故長野潔先生も思ってもみなかったでしょうが、産科にこんなに効果があることを知って、喜んでおられると思います。 子宮頚管を伸ばすことも、鍼灸でできるなんて!!! それも、「長野式治療法」では、もっともポピュラーな「下垂処置」で!!!
他に、‘K子母さん’には、もっともっと素晴らしい治療法や考え方があります。 この後は、‘K子母さんの「産科講座」’で…。 乞う、ご期待!!!
鍼灸って、素晴らしい!!!
これを読むと、‘K子母さんの「産科講座」’が益々楽しみになってきます。
|
Copyright(C) wkey 長野式研究会 All rights reserved. |