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長野式研究会




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ネット講座

●実技講座からの便り
Vol.3 コロナに罹患歴のある患者が…(1)

現在、昨年度の‘基礎講座’が終了し、‘プレ実技講座’を開講中です。
‘プレ実技講座’では、‘基礎講座’で学んだ処置法や「長野式治療法」あるいは「キー子スタイル」で使用する独特な取穴等を、ペアになってお互いが取穴したり刺鍼したりして実際の実技を学びます。

いつも、大変興味のある既往歴や主訴、症状のある参加者がいます。
今回もその一人に、医療関係者として前日にコロナワクチンの接種をされた方がおられました。
注射痕を押圧すると、肩を引っ込めるような逃避動作をします。
接種後は大変痛かったそうですが、今日はやや落ち着いているとのことでした。
しかし、触れると、肩を押圧から逃れようとする痛みが残存していて、少し強い押圧ではまだ非常に痛いとのことでした。
まず、痛みの原因の一つが薬物が身体に入ったことと推測して、指導しているスタッフが「肩?」・「築賓」の解毒処置を示唆し、そのクロスチェックで圧痛は半減します。
スタッフが、次のペアの所に移動し、その後、私が回っていきました。
まだ、痛みが少し残存するとのことで、注射位置が‘三角筋’、つまり、‘筋肉’という事で「右関門」のクロスチェックをすると痛みが消失しました。
当然、モデルは甘いもの好きです。
(参加者は、8人〜10人で4組〜5組のペアとなります。それに、スタッフ2名と私の3人で、空いている、あるいは、質問のあるペアの所に入り指導していきます。
 3人が、ポイントなどの説明と実技を指導し、次に回っていく…という方法を取っています)

‘プレ実技講座:前期’では、主に仰臥位での取穴や刺鍼となりますので、学んだ解毒処置の「肩?」・「築賓」、「右関門」の糖代謝処置がすぐに実践に使えることになりました。

イギリスで看護師になりたくて渡英した女性がいました。
イギリスの医療関係者は、B型肝炎の予防接種をすることが義務付けられており、イギリスで予防接種を受けたら、体調不良となり看護師としての勤務ができなくなり、日本に帰ってきて、以前、私のスタッフだった方の治療を受けられました。
また、私の講座に参加された獣医師だった方がおられます。
その方は、肝実の反応が出ていました。
獣医師は、大学在学中から動物に咬まれたときのために、破傷風の予防接種が義務付けられているそうです。
そのために、肝実所見が現れたのかと思います。
解毒処置で改善しました。

「反ワクチン者」として、今の日本ではワクチンをしない、あるいは、接種を反対する人々に対して批判的な意見が多く見られますが、100%安全ではなく、その副反応に苦しむ人もいることを考えるべきと思います。
子宮頸ガンワクチンの訴訟も続いていますが、体内に異物が入ると過剰に反応する人がいることも忘れるべきではないと思います。

‘ワクチン’という体内に入る薬の問題だけではなく、《長野式研究会 & w-key net》のホームページ「講座便り」→「基礎講座からの便り」のVol.2〜アップしてあります「ネット基礎講座」の症例や今回のコロナワクチンのモデルのように、注射痕そのものの痛みという副反応があります。
(この患者さんは、不妊やウツ病、頭痛、右半身の痛みや感覚異常…等々の症状が続き来院されました。出産後の黄疸が酷く、その注射痕が40数年経っても強い圧痛があり、恐らく、この注射が全ての病気や愁訴の原因と考えられます)
その後、テレビを見ていると、一様に「注射後の痕が痛い…」という人が非常に多いです。
接種後少し経てば気にならなくなるかと思いますが、押圧すると痛みがある…という症状は、相当長く続く場合が少なからずあるかと思います。
岐子先生は、小腸経には注射を打ってはいけない…とおっしゃいます。
数ヶ月後、あるいは、数年後、様々な症状で来院された患者さんに、コロナワクチン接種の有無、接種したならば注射の位置を聞く必要が生まれるかも知れません。
そして、その注射痕と症状が関係があることがあるかも知れません。

昔の私の患者さんに、ニュージーランドに永住された方がいました。
実家に里帰りの折に、当院を受診されていました。
その方が、ニュージーランドは、ワクチン接種の時には、その必要性と危険性をきちんと説明し、受けたいワクチン接種だけ受ければよい…とお話ししました。
その方は、ご自身の子供に3種類のワクチンだけを接種したそうです。
ワクチンを受けない人を「反ワクチン者」として非難するのではなく、自分に必要と思われるワクチンを選んで接種する「選ワクチン者」を認めては如何でしょう。

コロナの重症度を示す酸素飽和度(SpO2)も、問題になっています。
「講座便り」→「実技講座からの便り」のVol.2に、やはり‘プレ実技講座’のモデルの例としてアップしてありますが、この場合は、モデルが喘息を持っていたので喘息の治療と菱形筋(肺に関係する筋肉)を緩めたのが奏功したのかと思われます。

卵巣機能不全で不妊症の方が来院されました。
この女性は、28歳で20歳頃から生理不順であり、3〜4ヶ月生理が来ないことも有ったそうです。
産婦人科へも長く通院していましたが、初診の半年前頃に死産。
その頃に病院で検査をするとSpO2が95%でした。
何しろ、平常値でないものはなるべく治療をして平常値にすることにしました。
このSpO2に対しては、深谷流「狭白」の施灸を加えました。
「狭白」は、酸素供給穴です。
ほぼ1か月後、SpO2は98%となり、それから約3ヶ月半後妊娠しました、
もちろんSpO2が改善したから妊娠したわけではないですが、鍼灸治療がSpO2の改善に効果があることが分かります。

いつかコロナの患者さんが来院したら、あるいは、もうコロナの罹患歴のある患者さんが来院されている治療院もあるかと思いますが、鍼灸治療で何か症状が改善したりした症例があればお知らせください。
皆さんで共有したいと思います。


注射痕の経過観察にも注意をお願いしたいのですが…

村上 裕彦 2021年05月




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