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長野式研究会



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・症例・処置法ミニ情報
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症例報告

●症例・処置法ミニ情報 Vol.1


虫垂炎の手術後の癒着に「光明」‥‥他

◇ 長野先生は、虫垂炎の手術後の癒着に「光明」と言われました。
脾経の右側の「気・水穴」処置で、虫垂炎の手術痕の圧痛がなかなか改善されないときに、確かに「光明」を使用すると、取れなかった圧痛が改善します。
長野式研究会の最初の‘基礎講座’に参加された神奈川県津久井郡の小林利典氏が、「光明」は虫垂炎の癒着の痛みが改善するばかりでなく、他の手術痕の癒着にも効果があると報告されました。
手術痕の圧痛がなかなか改善されないときには、「光明」もお試しあれ!

◇ 長野先生は、唾液の出が悪いときは「唖門」と言われました。
唾液が出るのなら、涙はどうなのかしら?と考えた方がいます。
驚く無かれ、「唖門」に刺鍼したら、ドライアイが改善したそうです。ドライアイに、「唖門」をお試しあれ!
※長野先生は、「唖門」を使用するときには、伏臥位の患者さんの額を枕に付けさせて、患者さんの頭頂の方に位置して、直刺からやや上方に向け、丁寧に刺入します。1〜2cmほど刺入して雀啄をし、患者さんに「ツバが出てきましたか?」と聞かれます。このように、すぐに効果が現れてくる経穴です。唾液の出が悪いという高齢者に、よく使用されていました。

◇ 松本先生は、C6を「甲状腺兪」と言われ、甲状腺疾患の反応点及び治療点として使用されます。
また、長野先生は、C6は耳疾患に関係があると言われました。
会員の方が、甲状腺患者の耳鳴りにC6を治療したところ、著効を示したそうです。
このように、違った愁訴に対して効果のある経穴を、その愁訴を一緒に持っている患者さんに使用してみるのも面白いですネ。

◇ 松本先生のセミナーのスタッフとして、いつも尽力頂いている、京都府の中筋直氏から、面白い症例がありましたとの報告です。
腰痛の患者さんです。治療の最後の最後で「実は幼少時から身体が弱く、抗生物質をさんざん投与されてきた」と大事なことを告げられたので、毒消しのために「肩グウ」に刺鍼「築賓」は、その前に既に使っていたので)しました。すると、鼻から出血してしまいましたが、加えて腰の可動域が一気に改善され、とても喜んで帰宅されました。
毒が鼻血として出たのでしょうか?尿、便、生理出血は想定されますが、こんな出血の仕方もあるんですね。びっくりしました。
更に、また、後程メールがあり、
先日もその患者さんが来られましたが、オ血反応がほとんど無くなっていました。友人に、「あんた、楽になったんと違う?」と言われたそうです。
※長野潔先生は、オ血は生理のある人は生理から、無い人は尿から出ると言われました。鼻から出たのかしら?松本先生も、著書の中のSystemic Detoxification(全身性の解毒)の章に、抗生物質の使い過ぎは解毒処置(「肩グウ」「築賓」)の対象と言われています。
(《以鍼伝心》の‘「肩グウ」・「築賓」の時代’をご覧下さい)




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