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長野式研究会






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●時々日記
vol.8 時々日記 … (8)

新しい車を買いました

昨年5月10日に新車が届きました。
別に新車が来て嬉しい…とか、ではなく、先に手放す旧車を見て、様々な思いが蘇り、しばし感慨にふけりました。

ディーラーからも、そろそろ新車購入は如何ですか…と定期点検の度に勧められていましたが、13年間の車検が終わると税金が上がり、下取り価格もほとんど無いとのことなので、ギリギリまで乗ってからその時に考えますと応えていました。
走行距離は、25.000q余であり、今まで全くといってよいほど故障もなく、あと1年余は乗れると思っていました。
車の定期点検があり、いつものように、新車は?という会話になったのですが、「もう1年乗って来年の車検の前に新車を買います…」と答えると、「村上さん、今年の8月が車検ですよ」とのこと。
「エッ…!」と思って少々思考が停止したときに、店員さんが「もうすぐマイナーチェンジがあるので、それまででしたら、勉強させて頂きます!!」
購入計画が全く無い状態でしたので、「ちょっと、時間を下さい…」と言って、我が家の財務大臣に相談しました。

親しい友人が、長い間ある大手自動車会社の板金の仕事をしていて、「リコールはしてないが、新車発売当時は、色々と不具合が出るので、その度毎に密かに修理をし,少しずつ完成品にしていくんです。ですから、本当の完成品は、モデルチェンジをする直前の車で、それが一番安心できます。ただ、スタイルは古くなるけどネ…」と言われていましたので、マイナーチェンジですが、少しは安心できるかナ?とも考えました。
しかし、もう少し経てば、安全装置も良くなり、高齢者には安全度が増すか…、とも考えたりしました。
財務大臣は、「急な出費は痛いけど、歳は確実にとっていき、新しい事を学ぶのが難しくなっていくのだから、早いうちに新しい車に慣れた方が良いかも知れない…」と、珍しく理解を示してくれました。

現在は、ワンボックスに乗っていますが、松本先生のセミナーからも手を引き(松本先生のセミナーでは、ワンボックスの2列目3列目の座席を跳ね上げ、そこにビッシリ荷物を積み込みます)、通常の私の講座の荷物も少なくなってきましたので、軽でもと考えていましたが、東日本や熊本の大地震では、避難所に犬猫を連れて行けず大変困ったとの報道もあり、‘むすび’・‘ビワ丸’の犬と猫がいますので、やはりワンボックスに決め、イザという時には、犬猫と共に車生活をと決めていました。

以上のことなどを考慮し、ディーラーから話があって、たった3日で新車購入を決めました。
大きな買い物に、こんなに決断が早かったのは、思い出しても他に余りなかったのでは?

今までの車は、松本岐子先生の初めての京都でのセミナーに、相当な荷物を送らなければならないので、その時に新たに購入したものです。
当時も10余年乗っていたので、そろそろ買い換えどきでもありました。
京都まで車で行こうとは考えたのですが、一人で運転するにはちょっと不安もあり、躊躇していましたが、そのことを何気なくスタッフのO先生に話すと、私もご一緒しましょう…とおっしゃって下さったので、車も古いし、京都で新たにセミナーを始めるのだからと、新車購入を決めました。
京都までの往復は、ほとんどO先生が運転して下さり,講座の準備などでいささか疲れ気味だった私にとっては救いの神でした。

13年間に、本当に色々な事がありました。
ようやくこぎつけた松本岐子先生の京都セミナー、あるいは、大宮のセミナーからも手を引くことになり、両親・弟、生涯の最高の親友、霊的な相談に乗って下さったフラワーエッセンスの先生…、多くの周りの人が天に召され、様々な圧力や妨害もあり…と、試練もありましたが、石井弦先生をはじめとするスタッフも新たに与えられ、何よりも、西洋医学の立場から、長野潔先生の夢でありました東西両医学の融合を研究されている原讓先生にお近づきできたことです。
そして、セミナーから手を引いたために、《京都・新大阪会場》では、‘基礎講座’をはじめとする以前の講座が再び復活し、《大宮会場》でも、長年、臨床実技に関する講座を増やしたいと願っていましたが、‘臨時:実技講座’や‘スキルアップ講座’などの新しい講座を開講する事ができました。
天は、一つが離れていくと、新に、一つ与えて下さいます。
あっという間の13年でした。

今までの車は13年近く乗ってきましたが、バック時に後の鎖が見えず、また、カーブで下に短いポールが出ているのに気付かずに少し擦ってしまったというたった2度のほんの僅かな傷だけで、交通事故や故障も全く無く、本当に有り難く感謝です。
もし、この新しい車もあと13年間乗り続けると、私は80歳を越える年になり、これが最後の車となるでしょう。
あるいは、最後の車検が来る前に、天に召されるかも知れないし、免許の返納をしなければならない状態になるかも知れません。
更に考えれば、戦争が勃発したり、大地震に遭遇するかも知れないし、第2、第3の原発事故で、果たして日本が今のようでいられるか、あるいは、狂信的な改憲主義者により、戦前の治安維持法時代に逆戻りして、唇寒し…という世になり、自らの考えも自由に言えなくなる世が来るのかも知れません。
13年後、この車を手放すときに、どんな感慨にふけるのでしょう。

車一台の買い換えで、色々なことが思い起こされ、考えさせられます。


長い間ご苦労さん



村上 裕彦 2018年02月


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