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長野式研究会




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ネット講座

●実技講座からの便り
Vol.2 ‘プレ実技講座’からのご報告

昨年11月26日(日)に行われた‘プレ実技講座:後期’(Cクラス)が終了後、以下のようなメールが届きました。

『2日前のプレ実技後期でお世話になりました○△です。
私事ながら凄い結果が出たのでご報告させて下さい!
写真のSpo2が96% のものは、プレ実技当日の朝(日曜日)に計測したものです。
Spo2が99%の写真は月曜日の朝に計測したものです!
月曜日の朝は今までと違いスッキリと目覚められ、こんな朝は久々と感動しました(笑)
3%の違いはとても大きく、1分で60回以上の心拍数があるため細胞が深呼吸できたのだと感じます!』

この方は、講座当日、喘息もあって呼吸が少し苦しいと訴えられていました。
‘プレ実技講座’は、〔前期〕は主に腹部の所見の取り方やその治療法、〔後期〕は、背部の所見の取り方やその治療法、あるいは、腹部と背部の所見の関係などを学びます。
今回の‘プレ実技講座’は後期で、このモデルをされた方にはちょうど菱形筋の部位に背部痛がありました。
菱形筋の領域は、強い打撲の既往がありました。
菱形筋は‘肺’と関係が有り、この背部痛が喘息と関連が有るのかな?と思っていました。
背部所見は、宗気治療、脊柱起立筋緊張緩和処置、椎骨脳底動脈血流促進処置、横V字型椎間刺鍼と脊柱と脊際に関係の有る症状や所見、上七節と下七節の治療、‘厥’の治療、八リョウ穴の圧痛を改善させる処置、「腰兪」と下極の兪、「風府」、「膏肓」などがあり、それらを個々に意義と刺鍼の方法を学びます。
そして、モデルとなった方に、それらに関係の有る処置法を用いて、クロスチェックをして治療し改善させていきます。
この方のように、菱形筋に所見のあるときには、菱形筋に対する特有の処置法も教え使用して頂きます。
きちんと全体を診て治療するのではなく、‘プレ実技講座’ですので、単に背部所見を改善させることを目的としましたが、治療終了後、「呼吸が凄く楽になりました」と言われて、何度か深く呼吸をされていました。
そして2日後に上記のメールです。
毎日器具で計測する位なのですから、相当大変なのかと思います。
病院に行ったり服薬してもすぐには改善しないのが、たった鍼と線香・艾だけで効果が感じられ、客観的な数値が変化するのですから、鍼灸って凄い!!と思いませんか。




12月に、妻が扁桃腺を腫らし耳鼻科に行き、また3日後に再度行ったら、これだけ腫れているのに頚部に圧痛がないのはおかしい…とのことで、癌研に紹介されました。
※扁桃炎の鍼灸治療をしました。恐らくそのために、腫れてはいたが、痛みが改善していったのではと思われます。
必ず健康な成人を同伴しなければいけないので、私が同行しました。
その時に、医師から私の職業を問われ「鍼灸師です」と答えると、「あー、お店は休んできたのですね」と言われた。
‘治療院’とは言わずに‘お店’というのは、恐らく、医師には、鍼灸師は医療関係者とは思わず、その辺の商売をしているお店位にしか感じていないのでしょう。
病院で改善出来なかった症状が、鍼灸で改善しているのです。
この程度の認識しかないのかと、非常に寂しく思います。
この医師の対極に、原讓先生のような、我々にとって非常に頼もしい医師がおられます。
長野潔先生が、「鍼灸の地位向上には、症例の積み重ねしかない!」と言われましたが、今年は更にせっせと症例を積み上げていきましょう!!!

村上 裕彦 2018年01月




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