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長野式研究会





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情報コーナー

●長野式研究会・尚古堂便り
Vol.17 講座報告 (No.6)
◆新しいスタイルの‘基礎講座’〔大宮会場〕が始まりました
◆‘松本先生の著書を共に学ぶ講座’
◆来年度の‘基礎講座’に参加予約をされた方へ

◆新しいスタイルの‘基礎講座’〔大宮会場〕が始まりました

前回の「長野式研究会 & w-key net からの お知らせ(No.2)」でお知らせしましたように、3月15日(日)に、大宮会場の‘基礎講座’が、新しいスタイルで始まりました。
人数も多くなり、果たして、まとまりがつくのだろうか…、と、非常に心配していました。
しかし、再受講の方からは、かえって、ビデオの方が手元までハッキリ見えて良かった…、というような感想も頂き、少し安心しているところです。

今まで、基本的に実技モデルは、一人でしたが、今回からは、実技モデルの方も2人となり、腹診や背候診も、2回行えるので、より、記憶に定着するのではと思います。

一人は、睡眠障害と手掌の大量の発汗に悩んでいる方でした。
今回のテーマである、「胃の気」処置、オ血処置、扁桃処置のデモンストレーションを行いながら、所見を取っていく方法をお話しします。

睡眠障害は、腹診では左季肋部の「巨闕」の横付近と、背候診ではT5の前後に所見が表れます。
この方も、定石通りに圧痛がありました。
空手を長年されていた方で、以前(10年前以上でしたか…、ちょっと記憶が定かではないのですが)、鼻骨を2度、同じ所を骨折していて、未だに圧痛があります。
数年前に、鍼灸学校に入学された頃から発症したそうです。
基本処置のデモンストレーションの後、残った上記の圧痛が、この鼻骨を押圧することで、きれいに消失しました。

松本先生は、鼻に関する所見は、大変重要と言われます。
鼻を強打されると、蝶形骨に影響があることがあり、蝶形骨は下垂体に関係があります。
鼻骨の異常が、全身に関わりがあることがお分かりになるかと思います。
皆さんも、鼻に所見のある患者さんに出会ったら、そこを押圧して何か変化しないか、調べてみて下さい。

そこの押圧によって改善した所見が、鼻骨骨折が原因になっているということです。
ですから、恐らく、バックグラウンドは、この鼻骨が原因の一つではと思います。
鼻骨は、督脉上にありますから、背部のT5前後に影響を及ぼした可能性も理解できます。
そして、学校生活でのストレスが、引き金になったようです。
この「バックグラウンド」と「引き金」の考え方を、‘基礎講座’でマスターして頂きたいと思っています。

もう一人は、頸椎ヘルニアと腰椎分離症のある方でした。
この方は、胆嚢の反応が顕著に表れていました。
今回の基本処置のデモンストレーションと共に、胆嚢処置を使用して、「キー子スタイル」で、どのように所見が改善するかをお見せしました。
頸椎と腰椎には、顕著に圧痛が診られ、頸椎の反応点であるT5と脊柱の反応点であるT11にも顕著に圧痛が診られました。

腰にビッショリ汗をかいていましたので(少し敷き毛布の温度が高いことや、参加者の前で緊張していることもあったかと思います)、交感神経が緊張しやすいことがベースにあり、自律神経症状に使用され、松本先生曰く、‘脊髄’にも関係がある「腰兪」を押圧すると、頸椎と腰椎の圧痛が消失しました。

同時にT5とT11の圧痛も消失したのか、そこに刺鍼したのか、今思い出そうとしても、記憶が定かではありません。
うまくいけば、「腰兪」だけで、頸椎・腰椎・T5とT11の圧痛が消失します。
今回、「腰兪」は、自律神経・脊髄の両方に効果のある、一石二鳥の治療穴でもあります。
確か、背部にも、右側の「天宗」・T2・T10の胆嚢の反応点に、顕著に圧痛が診られたような記憶があります。
(加齢と共に、本当に記憶力が落ちてきます。次回は、よく覚えておきます)
でも、お二人とも、初回の‘基礎講座’には、ピッタリの方で、有り難かったです。

この二人のモデルさんには、昨年の京都会場での松本先生のメインテーマでありました「交感神経緊張抑制処置」がズバリ効果を表しそう…、という感じでしたが、「気・水穴」処置は、未だ先ですので、またのお楽しみとして、そのときに、また、取り上げてみたいと思っています。

1時半から始まり、終わったのが7時15分頃。
6時間近くも講座におつきあい下さった方は、大変お疲れかと思います。
参加者の中には、遠方から来られている方もおられ、もっと残って実技の見学をしたいとは思いつつ、帰りの列車のために、途中で帰られました。
今までは、5時に終わらなければならない制約がありましたが、今回から時間を延長したために、夜9時まで会場を借りています。
時間が充分あると思うと、つい、余計なことまで(必要と思って話すのですが)話そうとするために、時間が長引いてしまいました。
次回は、ポイントを絞って、せめて6時を少し回ったところでは、終わらせたいと思っています。

新しい試みも、思いの外、好評では?と思っているところですが(自画自賛)、果たして、‘第2回 基礎講座’にどの位の方が申し込んで下さるのだろうか…。
いつも、勤務評定を受けている気分で、そして、薄氷を踏む思いで、次回を待っているところです。

◆‘松本先生の著書を共に学ぶ講座’

‘松本先生の著書を共に学ぶ講座’も、大宮会場は60回を数え、389ページまで和訳が進みました。
いよいよ、400ページの大台に乗るのもあと僅かとなりました。
ほぼ、毎月1回ずつ行っていますので、もう5年間続いている事になります。
最初は、果たしてどこで挫折する事やら…、と不安一杯でした。
以前の「長野式研究会・尚古堂便り」でもご紹介しましたが、パソコンで大まかな和訳をして下さる、パソコン得意(オタク?)のO先生、内容の概要を和訳下さる、元海外青年協力隊の通訳をされたI先生、様々な鍼灸・東洋医学の高度な知識を持たれている参加者の皆さんのご協力により、ここまで来ることができました。

ずっと続けて参加されている方には、心より感謝しています。
(もちろん、途中から参加された方にも感謝しています)
第2巻(Vol.2)は、各論となり、既に和訳された方からは、非常に内容が濃く、臨床にすぐ役立つ治療が満載ですとの声が聞こえてきます。
早く、第2巻(Vol.2)にも、進みたいと思っています。

途中から参加された方から、以前訳したところを、再度、訳さないのですかとの問い合わせがありますが、まだまだ第2巻(Vol.2)もありますし、当分、遡っての和訳はできないかと思います。
余り、宣伝はしていないつもりですが、この‘松本先生の著書を共に学ぶ講座’と‘松本先生の著書を共に学ぶ:ダイジェスト講座’だけは、このように、前に戻ることができませんので、できれば、なるべく早く参加されて、様子を見て下さい。
ご自身にとって良かったら、続けていただきたいと願っています。
英語の知識が無くても、「長野式治療法」や「キー子スタイル」の知識が無くても、次回からすぐに参加できます。
著書の購入は、一度参加されて、内容を見てからで結構です。
最初は、隣の方に見せていただいて下さい。
(参加者の皆さん、大変親切です。《長野式研究会》には、そんな人が集まっています!!)
是非、ご参加ください。

予定としては、今年のクリスマスに第1巻を完訳し、参加者の皆さんと打ち上げをしたいと思っているのですが…。

以前、秋田県の玉川温泉に行きました。
一緒に行った山好きの女性に勧められて、近くの焼山という山に登りました。
山の頂上が、ずーっと向こうに見えます。
あそこまで登るのか…、果たして、辿り着くことができるやら…、不安を胸に、登り始めました。
彼女が、色々と気遣いをしてくれ、話しをしたり、周囲の景色をみているうちに、頂上に着きました。
何とも言えぬ爽快感です。
松本先生の著書の和訳も、こんな気分です。
きっと頂上に着いたときには(訳が完成したら)、達成感が素晴らしいだろうナー…と、想像しています。

◆来年度の‘基礎講座’に参加予約をされた方へ

‘松本先生の著書を共に学ぶ講座’への参加のお勧め
大宮会場は、既に開講され、現在、来年度の参加予約受け付け中です。
京都会場も、定員となり、現在、キャンセル待ちとなっていますが、4月5日開講ですので、もう、キャンセルは無いかと思われます。

来年度まで、1年間ありますから、その間に「長野式治療法」・「キー子スタイル」に触れたい方は、是非、‘松本先生の著書を共に学ぶ講座’、‘松本先生の著書を共に学ぶ:ダイジェスト講座’に参加されることをお勧めいたします。
ホームページで、何度も取り上げ、上述しているように、もうしばらくは、前に戻って訳すことは無いかと思います。

1年で、60〜70ページは進みますので、来年度の‘基礎講座’開講までに、「長野式治療法」・「キー子スタイル」を相当学べることになります。
‘基礎講座’を修了していないので、多少、分かり難い部分はあるかと思いますが、繰り返し書かれていることも多くあり、少しずつ、理解できるのではと思います。
現在は、経絡・経穴編を学んでいますので、途中でも、すぐに会得できる内容となっていて、入り易いかと思います。

何しろ、中味の濃い内容ですので、是非、一度、参加されて、様子をご覧になって下さい。
その面白さ、素晴らしさに魅了されると思います。
お待ちしています。


村上 裕彦 2009年03月




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