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●ニュース&アラカルテ |
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『医道の日本』誌の新年号をご覧になった方の中には、口絵写真の中に、松本先生のセミナーの様子と、その傍らに、私の写真も一緒に掲載されているのを見て、なぜ、このセミナーの案内が無かったかと、怪訝に思われた方もおられるかと思います。 このセミナーの経緯を、少しご報告したいと思います。
私が非常勤鍼灸師として勤務しています「神奈川県立精神医療センター:芹香病院」の新館が完成し、12月1日より新館にて治療が始まりました。 今までは、「神奈川県立精神医療センター」には、‘芹香病院’と‘せりがや病院’と2つの病院がありましたが、2つの病院は統合され、「神奈川県立精神医療センター」(以下、‘医療センター’と略記)となりました。 松本岐子先生が帰日しますと、毎回、スペシャルカンファが行われ、現在の研究の進捗状況や問題点など、あるいは、今後の研究の方針や課題などを松本先生を中心に話し合います。 今回は、新館が完成しましたので、折角ですから、12月4日(木)にスペシャルカンファだけではなく、松本先生にミニセミナーを行って頂こうということになり、ご快諾頂きました。
ミニセミナーには、どの様な人々に声を掛けようかということになりました。 会場となる新講堂は、定員が100名ですので、半分は、医療センターの医療スタッフや近隣の医療関係者に、残りの半分は、鍼灸師関係にと決まりました。 私のホームページに案内を出し、募集することも考えましたが、どの位の人数が集まるか分かりませんので、最初の募集を、鍼灸学校の生徒と教師にすることに決まりました。 資格を有する鍼灸師は、様々な治療法の情報を知り得ることも多いので、これからの鍼灸界に船出する若い鍼灸師の皆さんに、鍼灸の凄さ・素晴らしさを感じて頂きたく、学生を優先することにしました。 30数名がすぐに集まり、残りは、期日も迫っていましたので、人数の確定がハッキリする《長野式研究会 & w-key net》の講座から募集しようということになり、期日までの間に《長野式研究会 & w-key net》の‘実技講座’と‘ダイジェスト講座’がありましたので、そこで募集することにしました。 これらの講座で、十数名が参加希望をされたので、ちょうどの人数となりました。
「私も行きたかったのに…!!」と思われる方もいらっしゃると思いますが、日程と定員の関係で、お声を掛けませんでしたことを、お許し下さい。
当日は、5時から新たな東洋医学研究室の内覧会、5時半から東洋医学研究室の責任者・統括者である中村元昭先生から、今までの経緯や研究成果などの講演があり、6時〜7時まで、松本先生のミニセミナーが行われました。 当日は、大雨にも拘わらず、鍼灸師関係はほぼ全員の方が参加下さり、松本先生の人気が伺えました。 実技モデルは、本当は精神疾患の患者さんがいらっしゃればということでしたが、やはり、精神疾患の患者さんは難しく、急きょ、医療センターの所長さんがモデルとなりました。
主訴は、腰痛でしたが、腰痛の発症時期が所長に就任した頃からということで、松本先生は、ストレスによる交感神経の過緊張が原因と推測され、腰痛と同側の胸鎖乳突筋をチェックされました。 胸鎖乳突筋には圧痛が有り、その圧痛を改善させる「外関」を探し、クロスチェックにより、腰痛も改善!! その後、他の所見を改善させるために、幾つかの経穴に刺鍼されましたが、主たる治療は「右外関」でした。 その後の私の各講座で、ミニセミナーの内容やポイント等をお話ししました。 松本先生のセミナーは、すぐに明日からの臨床に役立つ治療法で構成されていますので、その後の講座では、ミニセミナーに参加された方から、早速、「外関」の治療の効果が凄かった!!!とのご報告がありました。
所長さんの治療後、依存症の質問があり、アメリカでは依存症の人を鍼で治療する場所が少なからずあり、耳の経穴を使用しているとの興味深いお話しも聞かれました。 お金、お金、何でもお金の国アメリカですから、効果の無い医療にお金など出しません。 アメリカでは、日本より、鍼灸治療の認知度が高いのではと思われます。肝腎の日本では、このような機会を公的な機関で行うことは、考えられないでしょう。 (最近の日本も、アメリカの悪いところばかりを学んでいますが、鍼灸治療の効果を認めるアメリカの良い所も真似しましょうヨ!)
ちなみに、松本先生がお話しになった‘依存症の耳の経穴’は、耳の「神門」・ゼロポイント・肝・脳幹・胃などを使用するそうですが、地域などによって異なるようです。
無料でこのような密度の濃いセミナーが受けられるなんて、何と恵まれた1時間だったでしょう!
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